Various pilgrimage travels

四面塔稲荷(東京都練馬区)

東京の23区の中でも郊外に位置する練馬区の西大泉に、「四面塔稲荷」の交差点があります。
関越自動車道の側道を大泉学園方面から新座方面に向かう際、よくここを通ります。

この交差点の由来はもちろん、ここに鎮座する神社ですが、正式には堤稲荷神社といい清戸道沿いになります。
あまり聞き慣れないと思われる清戸道ですが、この道は、江戸時代に江戸と武蔵国多摩郡清戸(現在の東京都清瀬市)との間を結んでいた古道です。起点は江戸川橋ですから、全長で約20キロ以上も続くことになります。

郊外の神社というこもあり、比較的境内は広いといえます。ただ鬱蒼として樹木が茂っているわけではなく、鎮守の森にはなっていません。そのせいか、公園、いや、広場のような印象すらあります。

特に有名な神社というわけではありませんが、東久留米から都心へ向かう際に、ここをよく通行していたため、ある意味で目印の役割をしていました。ただ境内に足を踏み入れたのは、この交差点に馴染んでから25年以上あとになります。

実はこのような神社はたくさんあり、人に道路を説明する際にもよく口にする神社仏閣はそれなりにあるものの、実際に参拝した経験がないのは、ごく普通といえます。
目印だけの役割でないことは重々承知しているせいか、一度、境内に入りたいと思ったのは、神社に興味を持ってからです。
ただ、印象だけは強いせいか、何か期待値が大きくなってしまい、実際に足を踏み入れると空虚感を抱くこともあります。期待値に対して、結果は、ごく普通の神社だったから、ということかもしれません。

それでも、馴染みがありながら、参拝していない神社は、何か忘れ物をしているような気にさせられるのも事実です。

さて、この四面塔稲荷ですが、社殿の棟札を見ると、「元治二年」と書かれています。江戸時代末期の建築物といえそうで、一間社、流造り、銅板葺きの小祠で、彫刻が随所に施され、よく見るとなかなか見ごたえがあります。

また、拝殿奥の覆屋内に建てられている本殿は平成9年に「西大泉の稲荷神社本殿」として練馬区有形文化財に登録されました。これも実際に来て知りました。

こんな神社も積極的に訪れてみたいと思っています。