世田谷代田から下北沢を挟んで東北沢に至るわずか1.6キロの区間が複々線となり、小田急線はついにこの工事を完成させました。まだ下北沢駅の工事は続いているものの、路線としては急行類と各駅停車がそれぞれ別々に走行することが実現できました。
複々線にともなうダイヤ改正で、以前よりスムースに増発を可能となり、混雑緩和策へ向けた取り組みが加速しました。
わが家は小田急線沿線とはいえないものの、徒歩で世田谷代田駅に行けるので、新宿方面に出かけるときは結構利用します。
地下の駅になる前から小田急線の世田谷代田駅、すぐ隣の下北沢駅を利用していた者として、この完成は歓迎すべきことといえます。
しかし、不便に思えることも…
下北沢駅です。
緩行線ホームと急行のホームが上下で分離されてしまったため、新宿より2つ先の代々木上原駅で地下鉄千代田線に乗り換える際、どちらのホームに行けばよいのか迷うようになりました。急行なら1駅、各駅停車でも2駅です。
今までは新宿方面のホームで待っていて、最初に来た電車に乗っていれば、それが急行だろうが準急だろうが、各駅停車だろうが関係ありませんでした。
あまり急がないのなら影響はありませんが、とにかく早く目的地に着こうと焦っていると、どちらのホームに行くかは現在の時刻と時刻表を照らし合わせて判断しなければなりません。
進行方向別のホームで上下に分けて頂いていたら、こんなことにはならなかったのに、と思います。
これはJR中央線の快速と各駅停車の選択で、どちらのホームに行くかを迷うときに似ています。
せっかくの複々線なので、そこまで合理的にできていたら、利用者としてはもっとこの完成を喜んだのに、と、勝手に思ってしまいます。おそらくそれなりの事情もあったのでしょうが、残念です。